マガジン14号

今回のマガジン14号裏話です。
今回は前回の続きからなので、
単行本の関係も考え、間をおくための表紙追加。
でも、バランス悪・・(−−;
ちょいと疲れすぎてるのかな・・・


さて、パパンが『鍵』なのかという疑問。
『天国の扉』は蛮の祖母であるウイッチクイーンが
封印したものです。封印を解けるのは、ウイッチ本人か、その正統血族の心臓なのです。
蛮は魔女の正統後継者ですからそのまんまなのですが、
卑弥呼は正統魔女の堕胎された子(キツイな・・)
士度はまだ内緒ですが、鍵であることは間違いありません。
では何故パパンが4つ目なのか?


鍵は現在3つ存在していますと描いてきましたが、
事実、生きている人間での鍵は3つ。
今回の話は、その事実の解明です。
呪術師は天国の扉を開けるために、魔女の心臓を求めて
蛮の一族を執拗に付けねらいました。
結果、蛮の一族は滅ぼされたのですが・・・


パパンは、その因果を断ち切るために、ベルトラインに残り
呪術王との戦いに挑んだのです。
だが、呪術王は、パパンが思う以上に強大なものでした。
三騎士は倒され、呪術王はパパンの心臓を狙います。


聖痕がパパンに見せたもの。
それは、いずれくる蛮たちの戦いでした。
何故自分に蛇眼が受け継がれなかったのか。
その理由を知ったパパンは、
パパンは自らの心臓を封印し、やがて来る息子へと託すために
その心臓を、呪術王が手出し出来ぬよう自ら封印したのです。
意識体となったパパンは、息子の成長を、波児さんに託し
自らは、ベルトラインで呪術王の対抗勢力となり、
ベルトラインの進行を食い止めます。
無限城VOlTS時代のの戦いは、呪術王による仕業ですが
その戦いがやんだのは、パパンの裏の動きがあるからなんですけど
漫画本編で描くかもしれないので、このお話は止めときます。
(描かせてもらえるのかな・・・?)(−−;)


鍵の存在を失った呪術王は
残りの3つを求めて、この戦いの計画を繰り広げているわけなのですよ。
まあ鍵を狙っているのは、鏡、柾もいるんですけどね。


ブレイントラストの計画は追々。
今回写植ミスがありました。単行本で直しますが、
オウガバトルを経て、天国の扉を開くとありますが、
逆です。
天国の扉を開き、オウガバトルが起こるのです。
スミマセンでした(−−;


さて・・・
このシリーズの中盤戦。
パパンは必要に、自分に勝てなければ、蛮たちを生かす理由は無いといっていましたが、
それだけ、呪術王は強いからなのです。
パパンは自分を越えられない蛮たちを、先に進ますことは出来ませんでした。
蛮たちのためだけではなく、
蛮たちの心臓が、呪術王に渡り、ブレイントラストの計画が実行されれば
街の人たちが失っている刻を永遠に取り戻せなくなる。
これは波児との約束です。
GBが負けること=刻を失うこと。
この戦いは彼らにとって決して負けることの許されない戦いなのです。


そのために、待ちわびた息子との再会が、このような形になったのです。
これが、ウイッチクイーンが残した蛮たちの運命。
蛮の祖母が言っていた、「過酷な運命」は
この無限城の戦いを指していたのだと思いますが
理由はまだ解明されてないので・・・



奪還屋GETBACKERSとしての『信条』を受け取った二人。
先週パパンは、『全て、我が息子のためだと』言いました。
歴史は永遠に続きます。
何かを成し得る事、そして受け継いで行くこと、それを受け取ること。
時代の流れで生きた人々がずっと続けてきたことを、パパンも果たしたのです。
蛮達はそれを、確実に受け取りました。
それが鍵として姿を変えた、パパンの魂。
形は鍵でも、その思いはちゃんとGB達に通じたと思います。


パパンは最後に波児さんにタバコを求めます。
そして蛮に火を・・・
互いの気持ちの確認の儀式のように。
カッコいいのですが、そういや、蛮って未成年だよな(−−;
という突っ込みは置いときます。


蛮とパパンの二人の回想。
襲われたママンを守ろうとして、蛮が生まれて初めて
悪魔の腕の封印を自ら解きます。
始めて見る、自分の息子の悪魔の姿。
人を殺す姿を見る、地獄の光景。
何も知らなかったママンはこのとき精神の崩壊をきたします。
そして出た言葉『この子は悪魔の子よ!』

この後、精神崩壊したママンの姿や、パパンのどうする事の出来ない家庭環境など
合ったのですが、まあ後にまだやるかなと思い、
パパンの消える話に終始しようと思い、カットしました。
でも解らないという意見が多くなったので、失敗したかな・・・(−−;

この事件後、エリスの事件が引き続き蛮の運命に絡んで来るのですが、
パパンと、蛮の話なので、カットを入れるのを避けました。
呪術王に狙われたことを知る、蛮の祖母は
蛮をマリーアに託し、蛮は日本へ。
パパンもその後、波児さんと再び、蛮の運命を作ろうと無限城へ・・・
タイムラグは少しありますが、そんな感じです。



母を恨んでいるか?
パパンと、蛮の最後の会話。
ママンの心の弱さを守れなかった自分。
息子の運命を知りながら止められなかった自分。
蛮の台詞「いいや」の言葉に
その受け継がれた思いと、息子の成長を知り、
パパンは失った心を奪り還し、昇天しました。
蛮はそっと涙を流し、その悲しみを受け止めます。
パパンがいなくなるのは寂しいですが、
パパンエピソードはまだ残っているので、まだ描けると思います。
でも寂しい・・・(TT



今回は受け継ぐものたちのお話でした。
そして来週は中盤戦ラストの回です。